中禅寺湖のフライフィッシングの釣り記録

Home中禅寺湖、東古屋湖、菅沼、川俣湖の記録
記録# b155
日時 2014年05月24日
天気 晴れ(快晴)
東よりの風弱い
水温 7℃
水位 1272.9m
ベイトフィッシュ 確認できず
その他

2014年西側特別解禁日

・2006年以来の西側解禁という事で、一度は西側の様子を見たいと、参加する事にした。
・申し込んではみたものの、Webには2006年の記録も少なく、1000人前後の釣り人で
 ただただ混んでいたという内容も多い。
・一瞬ためらったが、次の機会にはもう参加出来ないかもしれないという事で、十分下調べして
 行く事にする。

○今回は次回の解禁の時に役立てられるように、事前調査から、記録に残す。

・まず申込みは漁協のWebに載っていた申し込用紙をDLし、必要事項を書き込む。
 必要事項と言っても、住所氏名電話番号くらいなもの。
・Webで申し込めれば便利なのだが、そこは中禅寺湖漁協さん、Eメールさえも受け付けず
 FAXのみの方法。きょうび、自宅にパソコンは複数台あっても、FAXが無い方もいらっしゃるかと。
・申し込締め切り後 数日して封筒で振り込み用紙と簡単な案内が送付されて来る。
・郵便局で3240円振り込む、振り込み手数料は、釣り人負担。

○さて、同封されていた案内をよーく見る。
 ・釣り時間は、午前4時から午後4時まで
 ・振り込み領収書と、釣り券を引き換えるが、前日23日の13時から越後屋さんが対応する
 ・回数券は使用できない。
 ・一般の漁船(中禅寺湖で許可を持っている一般の人の船)も西側への送迎禁止。
 ・簡単な地図に送迎船乗り入れ場所の印がついている。
  乗り入れ箇所は、千手ヶ浜、大和田、梵字岩と白岩の間、もち和田

○上記案内を見て、漁協、オカジン、菖蒲ヶ浜レストハウスにTelして調査した内容
 ・越後屋さんは、23日の13時から24日に掛けて徹夜で交換に応じる。
 ・申し込みした人数は約600人(振り込んだ人数ではない)
 ・オカジンと菖蒲ヶ浜レストハウスから、送迎のボートが出る。当日の予約は既に満員。
   但し、往路スタートは4時から。復路は16時からになる。従って早上がりする場合は
   ボートを利用できない。
 ・菖蒲ヶ浜レストからの送迎は7名程度/便、朝は既に4便(約28名)まで満員。
  と言う事は、オカジンも含めて、ボートで来る人は50名前後と予測
 ・当日、飛び込みでの復路の送迎は基本的に可能。但し往路の送迎をした人が優先

○アクセス手段
 A)立木観音から徒歩で入って、復路は千手ヶ浜からバスで赤沼→竜頭の滝→中禅寺湖ターミナル
  →立木観音  ターミナルから立木観音前までの便は7月から運行という事で断念
  立木観音から入ると、早上がりした場合のアクセスが無い。
 B)立木観音から入って、復路はオカジン渡船、16時までやれればOK
 C)菖蒲ヶ浜臨時駐車場から入って、復路は早上がり時は千手ヶ浜からバスで、赤沼→竜頭の滝。
  16時までやったら、復路はレストハウスの渡船。

  何故、立木観音にこだわるかと言うと、
  @自作のキャスター付きキャリーが阿世潟まで使え、ネオプレンウエーダーの入った重いザックを
   担ぐ距離が少ない。
  A阿世潟までは、道も平坦で楽。

    単独行動となると、早上がりと渡船の2つの方法が選べる、C)のルートを考えていた。  

○ここで救世主現る。Tさんも、最初で最後になるかもと出漁を決意。そうするとアクセスも変わってくる
 ・自分が下調べした内容をTさんにメールすると、早速、提案があった。
 ・赤沼と立木観音にそれぞれ1台ずつ車を置いて、キャリーが使える立木観音から入る。
 ・早上がりの時は、千手ヶ浜からバスで赤沼へ戻る。
 ・16時までやったら、オカジンの渡船を使う。
  異議なし! 即決 

 但しTさん、「真っ暗な中で、湖岸に降りる落り口やポイントが全く分からず、果たして竿が
 出せるのか?」とのごもっともな質問。私もそう思います。
・そこで私の案は、南岸のもち和田、白岩和田、大和田などのワンドの場所に入る。
・Webや地形図を見ると遊歩道が比較的ワンドの近くを通るので、標高差もなく入りやすい。
 とはいえ、真っ暗で、今どこに居るのかすら分からなくなる可能性大。
・そこで、携帯に備わっている地図アプリを使って現在位置を割り出せないか?とTさんに言うと
 何と 取り外し可能なカーナビを持っているとの事。それは心強い。

 するとTさん、前の週の平日に、上記ルートで西側を徒歩で下調べしてくれる事に。
 勿論、ナビも機能確認までして、詳細な写真入りレポートを頂く。
 その結果をかいつまんでおくと
 ・松ヶ崎まで約2時間、松ヶ崎から先は道も細く険しくなる。
 ・もち和田まで、約130分 もち和田は八丁の辺りの岸のように、ハンドボール位の岩がゴロゴロ
  しているが、バックスペースがあり、フライには一番良いポイント
 ・白岩和田までは154分
 ・そして一番の情報は、千手ヶ浜からもち和田にかけての南岸は、昼間でも道を見失う位の
  荒れた遊歩道で、更にアップダウンが激しい。真っ暗闇の中、千手ヶ浜方面から、もち和田
  まで来れる人はいない。
 ・という事は、立木方面から入る人達が、もち和田方面へ行ける事になる。

○上記調査結果より、赤沼Pに23日の23時に集合し、1台車を置いて、立木観音方面へ移動
 スカPが空いていたのでここへ駐車して、23時45分頃から歩き始める。
 真っ暗闇を経験すると分かるのだが、光量の小さいライトでは全く役に立たない事がある。
 近くしか光が届かず、道を見失いやすい。
 安全の為に、150ルーメンの焦点調整可能なLEDライトを準備する。公称10時間点灯可能だ。
 足元は登山靴、竿もタモもバスケットも全てザックにくくりつけ、片手にライトでスタート。
2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録
   Tさんが撮影してくれました。

 立木から奥はもう魑魅魍魎の棲み家ですので、写真撮影も行わず。黙々と距離を稼ぐ。
 途中、単独行動していた釣り人が、「恐いので一緒に行きましょう」と同行する。
 前回の釣行と同じく、阿世潟の分岐でまたまた道を間違え、山の方へ。
 これは私がすぐに気が付き修正。
 2時間後、ようやく松ヶ崎到着。先行の釣り人が小休止していた。
2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録

・Tさんのカーナビも機能し、いよいよもち和田へ。実は自分は松ヶ崎を過ぎたあたりから、
 膝がわらってしまって、バランスを崩すこともしばしは。勿論 道もかなりの悪路。
 完全な登山道です。

・白岩和田までなんてとても行けそうにない。そこで登山道から、もち和田の一押し
 ポイントへ下降する。

・一緒に付いて来た人も、我々と一緒にもち和田へ降りて来た。そこで分かれて更に岸沿いに奥へ。

2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録
  やっと到着。ここまで丁度3時間 

・もち和田には、3グループ位が入った感じ。
・さて、到着はしたが、最後の調査、船着き場の確認である。Tさんの聞き込みだと、
 船付場には、表示がしてあるとの事。渡し船は4時に出発するとの事であるから、丁度佳境に
 入っている頃にやってくる。出来るだけ離れていたい。

・流れ込みがあるので、そこではないかとTさんが真っ暗の中調査に向かう。少しして看板発見。
 魚の回収場所も併設してあったそうだ。

・時間は十分にあるのだが、真っ暗闇と、疲労と足元の石が全て浮石で準備がはかどらない。
・汗が冷えて寒い。気温が3℃
持ってきたフリース、カッパを着る

・タックルはWinston Boron 2 ’14 #8/9に、アトランティックサーモンSH30g、インター
 ポリリーダ、ティペットはシーガーグランドMAX1.5号、
 フライはグレーオリーブのキールNスペシャル#8 リールはWaterworks ULA Force 3.5

・準備が終わったら丁度4時。
Tさんの下調べや、カーナビなどで、
 ここまでのアプローチはほぼ完璧だった。

・釣り開始。まだかなり暗いのだが、そうは言っていられない。渡船が入ってくる可能性が高い。
 朝一番しか釣れないとの情報があり、さっさとやってしまわねばならない。
・直ぐ近くに小物のライズがある。

・まずは足元の近場をロールキャストで探る。アタリなし。
・それではとキャストしてカウントダウンを少しとるが・・・・アタリなし
・もっと沈めてみるか・・・・アタリなし。根掛かり。
・レレレ?
   
一覧表へ ・自分の入っている場所はかなり浅いという事がここで判明、船着き場の方へ移動する。
・すると奥のルアーマンが魚をヒットさせ水音が聞こえてくる。直後にTさんが「来たよっ」っと。
・Tさんブラウンをキャッチ。写真を撮ろうとした時に暴れて逃げられる。
・それを横目で見ていた時、小さなアタリが! そのまま手繰り続けると、ヒット。
・直後に、グン グン っっと、周期の長く、振幅の大きいヘッドシェイク。こりゃ60cmオーバーだと
 思った直後から、重い引きが。
・相当な引きなので、ラインが出されてしまう。もっとデカいのかなと思った所で、ラインにガガッツ
 っていう感触が!
・しまった、木に入られた。 それでもゆっくりグングンという感触があるので、まだ掛かっている。
・次の瞬間、シーガーグランドMAXの1.5号と1.7号の繋ぎ目から、ティペット切れ。
・あーなんてこった。一番の地合に一番の魚が掛かったのに。
・ここまでのアクセスは完璧だったのに、自分の腕が未熟だったという事に改めて気づく。
・やはり慢心はいけません。常に謙虚でなければ。

・その後今度はTさんに50オーバーのブラウンがヒット。岸の近くでジャンプ一番、フックアウト。残念。

・船付場の所に入っていたルアーの人にも結構ヒットしているが、アタリが無くなって来た。
・Tさんに小型のブラウンがヒット。今度はしっかり写真撮影。

2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録
    もち和田から見た、男体山

2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録
   同じく、反対側の様子。この辺りに一緒に来たルアーマンがいます。

・日が上がって全くアタリも無く、時間だけが過ぎて行く。
・インタミのラインでは、底に掛かるまで90秒以上必要なので、新しく購入したS1/S2のラインに
 換えて、60秒のカウントダウンでやってみる。

・Tさんは小休止。自分も眠くて、立っていられない。朝日が眩しい事もあって、目を閉じてリトリーブして
 いると、コンっというアタリ。そのまま引いて来ると、グンっつとヒット。途端に目が覚める!
・もうオケラかと思っていたが、とりあえず良かった。大きくはないが、引きが強いブラウン40cm

2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録
     おけら回避の感謝の気持ちを込めて、写真撮影 8時40分

・この後風がやや正面から吹いたりするが、あまり流れも感じられず、16時まで振るものの
 ノーヒットに終わる。
2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録

2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録
              Tさんも頑張りました。

・とても歩いて帰れないので、計画通り、オカジンの渡船で立木Pへ帰還。

2014年5月25日中禅寺湖西側特別解禁の釣り記録

総括
・まず釣果であるが、ハイシーズンのこの時期に、東側に、日の出前から入れれば、これくらいの
 釣果は十分期待できる。ルアーの人は数は出ていたが、小型が多かったと思う。
・Tさんも自分も、ここぞという魚を逃がしてしまい、これがランディング出来ていれば、
 やはり西側いいね!って事になったのだろう。逃げられたのは腕が未熟だったという事
・アクセスは、やはり思った以上にきつかった。重いネオプレンのウエーダーを担いでの
 あの山道を3時間はちょっとつらい。帰りの渡船も、東側より500円高い。
・ポイントは、平坦な場所が少なく、初めてという事もあって移動が出来ない。Tさんの調査でも
 比較的広いスペースのあるもち和田だが、それでも木が被さっていて、竿が振れる場所が
 少ない。即ちフライを振るのが難しい。
・回遊する魚が少ない。朝一だけしか釣れない。
・回数券が使えないばかりか、料金が高い。振り込み手数料まで負担。
 それらを総合的に判断して、「フライでは、コストパフォーマンスが低いです。東側でいいです」

・最後に、十分な現地調査をしてくれたTさんに感謝しています。安全に行って来れました。

・丸沼釣り大会へ参加するので、日光湯元の日帰り温泉施設「五識の湯」で汗を流して、
 タローで夕食を摂り、居眠り運転で金精峠を越えた。