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フライフィッシングの釣るためのテクニック

フライフィッシングで釣るテクニック


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これまでのフライフィッシングの経験を元に
是非気を付けて頂きたいポイントのみ
記載しました。

基本的な知識やテクニックは他のHowto本や
インストラクターなどで勉強して頂きたいと
思います。

従いまして、内容については殆どが私見であり
全ての釣り人に当てはまりませんので、
ご理解の上ご覧になって下さい。


リトリーブの釣り

丸沼の75cmレインボー

一番経験のあるリトリーブの釣りについて紹介します。

湖でのフライフィッシングの定番の釣り方なのですが、
基本的な事をきちっと出来るかで、釣果が大きく違ってきます。

釣っている人には当たり前の事も、経験の浅い人には、
「本当にそんなことで効果あるの?」という事が多いのかも
知れません。



   

スローなリトリーブ

湯の湖の50cmオーバーレインボー

レインボーの放流されている、湯の湖、東古屋湖、管理釣り場などは、
遅い、或いは極端に遅いスローリトリーブが良く釣れます。

特にスレていたり、食いの悪い時に有効です。
   
スローリトリーブは、ちょこちょこという感じで引きながら、
ポーズを入れます。そしてまた、ちょこちょこ。

ポーズの後にアタリがある事が多いです。
このスローリトリーブでどう釣るかが、分かれ目になります。

@まずフライが泳ぐ様子の確認から、
 ・チョコチョコ引いて止めたり不規則に動かした時、テールがひらひらするようにマラブーを巻きます。
  (マラブーのマテリアルの根元に近い毛が良いと言われています。)
 ・どのように引くと、ひらひらと動くのか、実際に泳がせて目で確認して下さい。
 ・ひらひら動かないマラブーパターンは、使わない。

A前アタリを感知する
 ・皆さん知っているのですが、魚はいきなりパクッと食いつく時と、ちょこちょこつついてから
  食いつく時があります。 両者の比率は、50:50位と考えて下さい。

 ・この前アタリを感知できるかで、釣果が2倍位変わってくる事になります。



B前アタリって?
 ・前アタリというのは、手元には、「ん?ちょっとラインが重くなった、軽くなった」程度です。

C前アタリを感知したら
 ・一度合わせ(高速でラインを手繰る)を入れるか、リトリーブのスピードを上げます。
 ・そこでヒットしない場合は、今度はゆっくりにしたり、急にスピードを上げたりして誘います。
  ここで50%位の確率でヒットします。

 ・魚は数mもフライの後を追ってくる場合がありますので、気を抜かないで下さい。
 ・空振りしても「ゴツン」というアタリでなければ、もう一度同じ所を引くとヒットしてくる事が多いです
  「ゴツン」となったという事は、魚も違和感を感じたはずで、少しポイントを休ませるとか
   フックの色を換えるとか、する必要があるかと思います。





D合わせ
 ・出来るようで出来ないのが、この合わせです。ついつい竿を煽ってしまうのです。

 ・煽らずに、リトリーブしている手でラインを引いて合わせます。竿を煽っても30m先まで
  瞬時には伝わりません。

 ・手を引いて合わせた時、空振りしても、次のリトリーブでヒットすることも多いです。

 ・フライまでの距離が遠い時ほどしっかり合わせましょう。

 ・大物は顎が硬いです。しっかり合わせないとバレてしまいます。

 ・そうそう、良型を釣った後は必ず ティペットを引っ張って、切れてしまわないかチェックすると合わせ切れをかなり減らす事が出来ます。




E竿を煽る
 ・合わせて、魚の重みをラインに感じてから、ゆっくり竿を上げて下さい。

☆さて アタリを出す、アタリからフッキングに持込むための、ラインシステムは?

1)フライラインにスラック(たるみ)があると手元に伝わりませんので、フライラインを良く引っ張って
  巻きグセを取ります。

  特にシューティングヘッドは、太くて巻きグセがつきやすいですので、釣りをしている間も
  頻繁に取ってください

2)ランニングラインも20mも出ている訳ですから、当然延びのない、感度の良いものが有利です。

3)針から、手元まで、一直線になるように、ラインシステムを工夫して下さい。

4)手元まで一直線にすると、ロッドのガイドの摩擦分も無くなります。





Fファストリトリーブはどんな時に有効?

 ファストリトリーブでないと釣れない事もあります。

 ・まず、中禅寺湖。解禁直後や4月中の水温の低い時はスローで釣る事が多いですが、ハイシーズンになりますと、ファストリトリーブで釣れます。早引きでないとアタリが出ないのでは?と思う事もあります。

 ・次に銀山湖。エサはほぼ100%ワカサギです。2018年の釣行で、高速リトリーブでないとアタリが出ない事が判りました。ワカサギが接岸していると、フライを足元からピックアップする時に猛然と追って来るシーンが何度もありました。

 ・放流直後の魚が殆ど居ないような湖では、高速リトリーブが良いのかも知れません。

 ・魚の活性が高い時。早朝、夕マズメ、水温が適温、風、波、湖流の状態が良い。

 ・小魚を捕食している時

 ・サクラマスを狙う場合。

 ・魚がスローリトリーブを見慣れてしまった場合  などなど。





     

釣場での風と波について

湯の湖でのフライフィッシング

釣り場での風ですが、無風状態よりも、風が出て波立っている方が
魚の活性が上がりアタリが出やすくなります。

小波程度の風であれば、フライキャスティングに支障が出ない事もあります
(逆に、小波程度でキャスティングに影響の出てしまう場合は、
 タックル・キャスティングスキルも含めた見直しが必要です)

やや強くなって来ると、竿を出すのを諦めてしまう人が結構いて、
「これからなのに・・・」と思う事がたびたびあります。

・風と波は魚をヒットさせるのに最も重要ですので、チャンスを逃さないようにして下さい。

・特に吹き始め、と吹き終わりは、湖流が出たり、変化したりしますので、ここを逃さないようにして下さい。

・そうすると風に対応できるタックル、キャスティングスキルが必要になります。

・自分は風に対応するため、中禅寺湖では通常30gのヘッドを使います。

・又、風と波で、ランニングラインが流されたり波打ったりしないように、シンキングタイプの
 ランニングラインを使っています。

・中禅寺湖のエキスパート達は、波を目指してポイント移動するそうです。

・2017年、2018年と中禅寺湖で70cmのレイクトラウトを釣りましたが、どちらの釣行も爆風の中でのヒットでした。



湖流について

波とフライフィッシング

魚を釣る為には風が非常に大切と書きましたが、風よりも大切なのが
湖流です。

風が出て来ると、湖に流れが出来て来ます。風によって、水が動かされる
ためと思います。

湖流が起きますと、魚の活性が上がり、アタリが出て来ます。

湖流は、表層に起きるものや若干深い所のものなど
様々な物が発生します。

加賀フィッシングエリアのスペシャルポンドなどでも風が強いと発生します。

・リトリーブしている方向に流れていると、リトリーブしているラインの重みが手元に伝わって来なくて、
 いわゆる「スカスカ」になります。スカスカの場合はあまりアタリが出ません。

・逆に、ラインが重く感じられる時は、流れに逆らってリトリーブしている事が想定されます。

・この状態が最もアタリが出やすいです。


・従いまして、常にこの湖流(ラインテンション)を探して、広く探って行く事になります。

・表面は風上から風下に流れていても、深い所は真逆に流れている事もあります。

・よく海水浴場で聞く、離岸流のような状態が発生しますと、沖に出る流に乗せられる立ち込み位置に居る
 釣り人にのみヒットする事があります。

・波で出来た泡が風上に流れて行く、沖に出て行くような場合、この離岸流のような流れが出来ている可能性があります。

・最後に、木の葉。秋の丸沼などは落ち葉が風によって列を作って流れている場合があります。
 流れの速い所と、そうでないところの境目に溜まりますので、このような状況も見逃さないで
 キャスティングすると良いと思います。




BS(ボトムスキャン)

ボトムスキャン

・タイプ4等の重いシューティングヘッドにランニングラインを繋ぎ、
   リーダーとフライを浮力のあるものを結びます。
・このシステムでまず、ヘッド全体が水底に横たわるまでカウントダウンします。

・そうすると浮力のあるフライが水底から、リーダー+ティペットの長さ分だけ、浮いている状態になります。

インジケータフィッシングの丁度逆になったような状態になります。

・そこからそーっと、なめくじが這うようにゆっくり
 引いて来ます。

あまり早く引きますと、フライが水底に近くなって来ますので、根掛かりを起こしやすくなります。
時々ポーズを入れてフライを浮かせると良いでしょう。

・アタリはコンコンというアタリや、ラインがスルスルと引かれるアタリやらで、ラインを伝わって来ます。





・水底にストラクチャーがあると、頻繁に根掛かりを起こします。このような場所にはちょっと不向きですが、
 魚のツキ場になりますので、記憶しておくと、秘密のポイントにもなります。

・水深が、2m位から、10m位の所が探りやすいです。

・正直、タナを合わせるのが難しいのですが、そこに魚が居れば、必ずアタリがあるのではと、
 思ってしまいます。
・逆に言うと、アタリの無い所でいつまでも粘っても時間の無駄です。どんどん移動しましょう。

・この釣りの肝心なところはフライ自身の浮力にあると思っています。浮力が無くなると、途端に根掛かりします。

・明らかに魚が上ずっている時は、BSは不向きだと思います。

・根掛かりを覚悟の釣りですので、シューティングヘッドとランニングラインの継ぎ目、
 ランニングラインの傷などに十分注意し、点検してから始めてください。

 ラインシステムごと失う可能性がありますので。

・かなりの確率で、針を飲み込まれてしまいます。バーブレスフックを使いましょう。

・まだ、初心者なのですが、バラギ湖、菅沼、丸沼などで実績があります。





ドライフライ、ニンフでの釣り

フライフィッシング初心者のHP

すみませんが、フライフィッシング初心者のHPを参照下さい。