Home > フライラインについて
デザインは、基本的に
DT・・・ダブルテーパー ふつう30ヤード(27m)
WF・・・ウエイトフォワード ふつう30ヤード(27m)
ST・・・シューティングテーパー ふつう10ヤード(9m)
とあります。この他にも各社いろいろな名前で○○テーパーとか新しいデザインの物を出しています。
入門用としては、DTかWF、お奨めはDTです。ロッドの曲りが感じやすいと思います。
STは、ランニングラインを組み合わせて、湖などでの遠投用に使います。
WFも遠投用です。WFの重くなっているテーパー部が、ロッドから出ないと飛距離を得られない
設計になっています。
DTは遠投には向きませんが、初心者の練習や、ショートレンジのキャスティングには向いています。
又、DTはテーパーが対称形状になっています。
・それぞれのラインのテーパーデザインは上の様になっています。
・DTは、27mのラインの両端が対称な形状になっています。上図では片側のテーパーを示しています。
・WFはラインの先端部数mが重く(太く)設計されていて遠投に向きます。が重い部分が
ロッドから出ないと、ロッドを曲げにくい構造になっています。
・STは、普通9mの長さになっています。これに摩擦抵抗の小さなランニングラインを接続する事で、
シュート時の飛距離を出すシステムになっています。
番手はロッドの番手に合わせましょう。
シューティングヘッドは、ロッドの番手から一つ上の番手を選ばないと、軽すぎてロッドが曲がらない
場合があります。注意して下さい。
初めは、フローティングラインで練習しましょう。
なお、シンキングラインは下の図のように番号(シンクレート)が大きくなればなるほど、沈む速さが早くなります
黄色でもオレンジでも、何ら変わりはありません好みの問題です。
あくまでも個人的な意見ですので
・RIO
・AIR FLO
・3M
フライラインは基本的に劣化します。特に先端はヒビが入ったりします。
劣化をゆっくりにする目的で、クリーニングやドレッシングを行います。
クリーニングは中性洗剤を湿らせたティッシュでふき取ります。その後、シリコンをラインにコーティングします。
手入れによって、ラインの滑りが良くなり、飛距離がアップします。釣行前に是非行って下さい。
リーダとの接続方法は主に下の3種類あります。
・プラスティックのリーダーコネクターを使う
・ブレイデッドループをライン先端に挿入して、リーダーをループTOループで接続
・ネイルノットで直接縛って接続
フライラインの下巻きに使います。
フライラインは通常30ヤード(27m)の長さしかありません。
これをそのままフライリールに巻き込むと、スプールの外径から相当に内側に巻き上がってしまいます。
巻きグセを少しでも小さくする為には、スプールの外径より少し小さい位に巻き上げるのが良いわけです。
そこでフライラインの下巻を行って、巻き上がり径の調整を行います。
もう一つは、大型のトラウトがヒットした場合、最初のダッシュは相当なスピードと距離で走ります。
この時に無理に魚の走りを止めると、ティペットが切れたり、ジャンプされたりして逃げられてしまします。
そこで、魚に走らせ、ラインを出して凌ぐ訳ですが、フライラインは27mしかありませんから、
場合によってはラインが底をつく訳です。
これを補う為にも、多少のバッキングラインが必要になります。今までの経験では、どんなに走っても50mの
バッキングラインが巻かれていれば足ります。
但し、バッキングラインもリールの芯に少し巻かれているだけだと、リールから引き出す時にスプールの回転
モーメントが大きくなりますので、引き出しにくくなり、急な走りに対処出来ないという事も予想されます。
従ってある程度の量を巻きこんだ方が良い訳です。
・通常18ポンドテストのバッキングラインを使います。しかし太いモノラインなどでも大丈夫です。
・リールのスペックに書いてある量を購入して下さい。最終的には、フライラインも含めての巻き上がり量の調整
に使うので、全ての長さを巻く必要も無いし、逆に不足してしまったら、追加して下さい。
・色は何色でも構いません。
・安いもので大丈夫です。
・フライラインは、その素材の特性から、必ず糸ぐせが付きます。これはどうしようもありませんので、
釣りを始める前に、糸グセを取ってやる必要があります。
・糸グセは、ラインを引っ張る事で取る事が出来ます。両手で引っ張って取るだけではなかなか真っ直ぐに
ならないので、電柱や道路のポール、丸太などを使って引っ張る人もいます。
・コイル状になったままのラインでは、リトリーブの釣りをしているとアタリが手元に感じられないし
引っ張るたびに糸よれがどんどん酷くなってしまいます。
・まだフライフィッシングを始めて大型をヒットさせた事も無い頃、晩秋の丸沼で60cmオーバーのレインボーが
ヒットしました。タックルは#6のロッド、リールはORVISのCFOで、ティペットは6Lbテストラインを
使っていました。
足元でヒットしたのですが、凄まじいファイトで、アッと言う間にフライラインが全て引き出され、
バッキングラインもどんどん出て行きます。膝下のウエーディングだったのですが、
バッキングラインが無くなるに従い、不安になり、徐々に沖に向かって深くウエーディングして行きました。
もうこれ以上入れないというところでようやく走りが止まり、スプールを見ると、殆ど芯しか
残っていませんでした。
巻き取るにしても、芯の細い所で巻き取っていますので、なかなか回収できず、1時間程かかって
ランディングしました。
それ以来、バッキングラインは十分に巻くようにしましたし、フライラインとの接続も
きちんと行うようになりました。
ロッドは最高級モデルは不要、リールは安い
ものと言って来ましたが、ラインは違います。
素材や、コーティングに世界の各メーカーが
最先端の技術を使っています。
耐久性や、耐摩耗性、滑り性、糸グセ、などなどの
微妙な違いが、キャスティング飛距離や、
操作性に影響します。
他の釣りから入る場合、このフライラインが
やたらと高いので、どうしても違和感が
ありますが。