一番経験のあるリトリーブの釣りについて紹介します。
湖でのフライフィッシングの定番の釣り方なのですが、
基本的な事をきちっと出来るかで、釣果が大きく違ってきます。
釣っている人には当たり前の事も、経験の浅い人には、
「本当にそんなことで効果あるの?」という事が多いのかも
知れません。
レインボーの放流されている、湯の湖、東古屋湖、管理釣り場などは、
遅い、或いは極端に遅いスローリトリーブが良く釣れます。
特にスレていたり、食いの悪い時に有効です。
スローリトリーブは、ちょこちょこという感じで引きながら、
ポーズを入れます。そしてまた、ちょこちょこ。
ポーズの後にアタリがある事が多いです。
このスローリトリーブでどう釣るかが、分かれ目になります。
釣り場での風ですが、無風状態よりも、風が出て波立っている方が
魚の活性が上がりアタリが出やすくなります。
小波程度の風であれば、フライキャスティングに支障が出ない事もあります
(逆に、小波程度でキャスティングに影響の出てしまう場合は、
タックル・キャスティングスキルも含めた見直しが必要です)
やや強くなって来ると、竿を出すのを諦めてしまう人が結構いて、
「これからなのに・・・」と思う事がたびたびあります。
・風と波は魚をヒットさせるのに最も重要ですので、チャンスを逃さないようにして下さい。
・特に吹き始め、と吹き終わりは、湖流が出たり、変化したりしますので、ここを逃さないようにして下さい。
・そうすると風に対応できるタックル、キャスティングスキルが必要になります。
・自分は風に対応するため、中禅寺湖では通常30gのヘッドを使います。
・又、風と波で、ランニングラインが流されたり波打ったりしないように、シンキングタイプの
ランニングラインを使っています。
・中禅寺湖のエキスパート達は、波を目指してポイント移動するそうです。
・2017年、2018年と中禅寺湖で70cmのレイクトラウトを釣りましたが、どちらの釣行も爆風の中でのヒットでした。
魚を釣る為には風が非常に大切と書きましたが、風よりも大切なのが
湖流です。
風が出て来ると、湖に流れが出来て来ます。風によって、水が動かされる
ためと思います。
湖流が起きますと、魚の活性が上がり、アタリが出て来ます。
湖流は、表層に起きるものや若干深い所のものなど
様々な物が発生します。
加賀フィッシングエリアのスペシャルポンドなどでも風が強いと発生します。
・リトリーブしている方向に流れていると、リトリーブしているラインの重みが手元に伝わって来なくて、
いわゆる「スカスカ」になります。スカスカの場合はあまりアタリが出ません。
・逆に、ラインが重く感じられる時は、流れに逆らってリトリーブしている事が想定されます。
・この状態が最もアタリが出やすいです。
・従いまして、常にこの湖流(ラインテンション)を探して、広く探って行く事になります。
・表面は風上から風下に流れていても、深い所は真逆に流れている事もあります。
・よく海水浴場で聞く、離岸流のような状態が発生しますと、沖に出る流に乗せられる立ち込み位置に居る
釣り人にのみヒットする事があります。
・波で出来た泡が風上に流れて行く、沖に出て行くような場合、この離岸流のような流れが出来ている可能性があります。
・最後に、木の葉。秋の丸沼などは落ち葉が風によって列を作って流れている場合があります。
流れの速い所と、そうでないところの境目に溜まりますので、このような状況も見逃さないで
キャスティングすると良いと思います。
・タイプ4等の重いシューティングヘッドにランニングラインを繋ぎ、
リーダーとフライを浮力のあるものを結びます。
・このシステムでまず、ヘッド全体が水底に横たわるまでカウントダウンします。
・そうすると浮力のあるフライが水底から、リーダー+ティペットの長さ分だけ、浮いている状態になります。
インジケータフィッシングの丁度逆になったような状態になります。
・そこからそーっと、なめくじが這うようにゆっくり
引いて来ます。
あまり早く引きますと、フライが水底に近くなって来ますので、根掛かりを起こしやすくなります。
時々ポーズを入れてフライを浮かせると良いでしょう。
・アタリはコンコンというアタリや、ラインがスルスルと引かれるアタリやらで、ラインを伝わって来ます。
・水底にストラクチャーがあると、頻繁に根掛かりを起こします。このような場所にはちょっと不向きですが、
魚のツキ場になりますので、記憶しておくと、秘密のポイントにもなります。
・水深が、2m位から、10m位の所が探りやすいです。
・正直、タナを合わせるのが難しいのですが、そこに魚が居れば、必ずアタリがあるのではと、
思ってしまいます。
・逆に言うと、アタリの無い所でいつまでも粘っても時間の無駄です。どんどん移動しましょう。
・この釣りの肝心なところはフライ自身の浮力にあると思っています。浮力が無くなると、途端に根掛かりします。
・明らかに魚が上ずっている時は、BSは不向きだと思います。
・根掛かりを覚悟の釣りですので、シューティングヘッドとランニングラインの継ぎ目、
ランニングラインの傷などに十分注意し、点検してから始めてください。
ラインシステムごと失う可能性がありますので。
・かなりの確率で、針を飲み込まれてしまいます。バーブレスフックを使いましょう。
・まだ、初心者なのですが、バラギ湖、菅沼、丸沼などで実績があります。
すみませんが、フライフィッシング初心者のHPを参照下さい。
是非気を付けて頂きたいポイントのみ
記載しました。
基本的な知識やテクニックは他のHowto本や
インストラクターなどで勉強して頂きたいと
思います。
従いまして、内容については殆どが私見であり
全ての釣り人に当てはまりませんので、
ご理解の上ご覧になって下さい。