WaterWorks　ULA　Force　クリックピンを交換する方法

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WaterWorks　ULA　Force　クリックピンを交換する方法

・WaterWorks ULA Force 3.4のリールを２個所有していました。1個は私がオークションで落札した中古品。

・もう１個は私がオークションで落札したのですが、どうしても欲しいというOさんに譲ったものです。

・Oさんに譲った3.4が、早々にクリック音がしなくなってしまいました。その後訳あってこの3.4を
　Oさんからいただく事になりました。

・それでは、直しますかと、懇意にしているフライショップへ相談に行きました。もちろんWaterworksを
　扱っているショップです。

・早速取り寄せますとの事でしたが、少しして「正規ルートで購入したもの以外の対応が出来ない」
　との返事をもらいました。

・はあ？　新品で＄５００以上するリールのクリックが治せない？　そんな馬鹿な！

・随分前の話だが、駐在していた時の経験では、市販されているものは、問題があれば即交換が常識。

・この時点では、日本のディーラーのやる気の無さ　かと思っていた。（後で違う理由があったと気が付いた）

・そこで、余り使わなくなった、Force3.5からクリックピン（正式名称は不明です、黒い樹脂性のピン全体）を
　取り外して、3.4の欠けたものと交換しました。

・これで当面はOKと思っていたのですが、２回位の釣行で、再びピンが欠けてクリック音がしなくなりました。






・２個持っているうちの１個は、全く問題なく使えていたので、これは何かおかしいと思いました。

・残りの3.4のピンを交換しても再び欠けてしまったら、３個とも無音リールになってしまいます。

・そこで、まず交換用のピンを入手する事にしました。

・日本のディーラーが面倒を見てくれないので、Waterworksのカスタマーサービスにメールで連絡する事に
　しました。

・スプールの写真と、破損した写真、それからWaterworksのForceを３個所有しているという事をメールで
　送信。

・数日待ちましたが、返信なし。





・迷惑メールフィルタにでも引っかかったか、ともう一度写真無しで送信。

・すると数日後に返信がありました。「何個欲しい？　住所はどこだ？」と。

・リールを３個持っているので５個、念のためスプールの写真を添付して、住所を返信。支払いをどうする？
　と問い合わせると、「Free」タダでよいとの事。





・翌日のメールで、早速発送したとの事。流石、一流メーカーは対応が早い。

・送料はどうなんだろう？などと考えていると、１０日程で、AIR Mailが到着。ものが軽いので封書扱い。






・さて、パーツは入手したが、同じリールで立て続けに欠けた理由をはっきりさせないと、再発してしまう。

・送られて来た新品のピンと、手元にある、3.4に初めから付いていたピンを見比べる。


新品の先端部の写真


・んあ？　先端の形が全然違ってる！　他の４個の新品についても確認すると、先端の形がバラバラ。

・元々リールについているピンは、これら新品を追加工している事が分かった。

・更に、スプール側に付いているギヤとピン先端の隙間を確認すると、結構隙間が空いている。

・追加工しないと、隙間が全く空かないのだ。


・また、問題の3.4のギヤをよく見ると、ギヤの歯の所に樹脂バリが結構発生している。

・欠けが発生しないスプールを確認すると、このようなバリは全く無い。

・スプールの脱着でこのバリがピンを押し返す事が予想される。

・ピンの先端部を現物合わせで追加工、ギヤのバリを除去する、この２つが必要という事がわかる。

・ピンの先端部の現物合わせとなると、確かに日本のディーラーでは出来ないなと思った。



先端を追加工しました。これでギアとの隙間も空いている事を確認


・そうそう、ピンを固定している六角穴付きボルトはインチねじですので、インチねじ用のレンチが必要です。




・という事で、ようやくクリック音が戻って来ました。

・念のため、スプールの着脱の回数は必要最小限にする事にしました。

・交換後数シーズン使用しましたが、全く問題ありません

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